信じるのは誠実さ

高校野球選抜大会はどうなるかな。

選手たちが日々努力し、やっとの思いでたどり着いた甲子園。
大会の中止という結末は避けてほしいというのが、個人的な意見です。

今のコロナウイルスによる社会情勢の流れを考えると、大会は予定通り開催し、無観客で行うのが選手にとっても大多数の人にとっても賢明な判断なのではと思います。

高校野球の大ファンの方や、日々選手達を支えている家族や学校、応援されている全ての方々の立場に立てば、何とも心苦しい判断になるのは事実です。

しかし、もし無観客で大会が行われることになれば、近年埋もれてしまっていた甲子園の本質と素晴らしさが見えてくるのではないかとも思っています。

色々考えていると、改めて多くの事が見えてきたのでシェアさせていただきます。

甲子園の本質は、高校球児が全国大会をしているだけです。高校球児が日々の練習成果を存分に発揮し、日本一を目指す。ただそれだけです。

しかし、その本質の周りには、
幼い頃から一生懸命育てた我が子の勇姿を、実際にこの目で見たい親御さんの思いと、それに感謝の意を込め全力でプレーする選手達の姿がある。

選手達が、自分の夢を叶えられるように、練習環境を提供している学校の思いと、それに感謝の意を込めて全力でプレーする選手達の姿がある。

学校の誇りを胸に戦ってくれている選手達を、必死に応援する学校の生徒や関係者の思いと、それに感謝の意を込めて全力でプレーする選手達の姿がある。

かつては出来ていた純粋に夢を追いかけることが、今はあらゆる要因が重なり、本当の満足感や充実感を得られずに生きてしまっている大人達が、純粋に真っ直ぐ目の前の事と向き合い乗り越えようする選手達に憧れを持ち、それを見て本来の自分を取り戻すために、また頑張ろうという活力源となっている選手達の姿がある。

ただただ野球が好きな人もいる。

ただただカッコいい選手が好きな女性もいる。

子育てが終わり仕事も定年退職し、生きる目的を失い、唯一の楽しみが高校野球だという人もいるかもしれない。

そんな高校野球に魅了され、多くの人達により詳しい情報や裏側のドラマや感動を一生懸命報道してくれている報道関係の方々の思いもある。

それが詰まったのが高校野球、甲子園なのであると今回のコロナウイルスの一件で改めて考える事ができた。

そんな高校野球の素晴らしさがハッキリと見えた反面、その裏にある人間の誠実さを欠いたまがいものさも見えてきた。

とにかく自分が目立って認められたい、自分だけが良ければそれで良いと考えている選手達。

自分の子どもの事しか見えておらず、周囲の事を考えず言動、行動する親御さん達。

経営の為だけに、綺麗なイメージをもつ高校野球を利用しようとしている学校。

自分の野球観とは違うプレーをした時に、すぐに批判したがる野球ファン。

コンプライアンスや社会批判を恐れ、とにかく綺麗な世界である高校野球に群がり、過剰報道になりがちな報道メディア。

高校野球人気を利用し、チケットを高値で転売しようとする愚か者。

他にも様々な人間のまがいものさが高校野球によって生まれている事も見えてきた。

結論を一言でいうと、人間って面白い。

誠実さがあれば裏切るし
美しさがあれば汚すし
承認もあれば否定もある

そんなことをずっとずっとずっと、ただただただ繰り返しているんだなと。

政治、経済をはじめ、あらゆることを高校野球を見るような目で見るとめちゃくちゃ面白いな。

長々と書いてきましたが、私の想いはただ一つ。
誠実さを持ち生きること。誠実さがある事を信じること。それを大事にしていきたい。

高校野球選抜大会をどうするかの決定も、そこに誠実さがあれば、それでいい。

今後、コロナウイルスがどうやって、どのタイミングで終息するかにもよりますが、ただ私の意見としては無観客試合での開催がベストではないかということです。

あー、今度はコロナウイルスを何とかするために戦ってくれている人の想いが見えてきた!
皆さん、政府や自治体が色々決定すると思いますが、そこに誠実さがあれば協力していきましょう!

そしてどんな決定をしても批判する人やメディアがありますが、誠実さを信じましょう!

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