今後の智辯和歌山に必要なこと【ブログ】
本日、第93回選抜高校野球大会の出場校発表があり
私の母校である智辯和歌山は8期連続の甲子園を逃すという結果となった
※コロナ禍で中止となった92回選抜大会と昨夏の和歌山独自大会も含める
智辯和歌山関係者やファンの方からも
『智辯和歌山は選ばれると思いますか?』
と何人もの人に問われた時、私はいつも
『そうですね。難しい選考になりますね。選ばれるといいですよね』
と答えていた。
内心は本当にそう思っている部分はもちろん大きい
しかし十数年間、指導者として高校野球の第一線で指導をしていた私としては
近畿大会ベスト8での敗北になる=選抜には出られる実力ではなく資格もない
という考えにどうしてもなってしまう
なぜそういう発想になるかというと
恩師である名将・髙嶋仁名誉監督の言葉がいつも真っ先に頭に浮かぶ
『智辯和歌山は自力で甲子園を勝ち取らなければならない』
『ベスト8となり選考委員の人に選ばれるという他力に期待しているようなチームは甲子園でも勝てることはない』
勝負の厳しさを幾度となく味わった恩師が行きついた強者の発想
これが智辯和歌山の選手たちの基本マインドなのである
智辯和歌山は秋のシーズンにライバル市立和歌山に三度敗北を喫している
同じ相手に一シーズンで三度も敗れるという屈辱はかつてないだろう
しかしそれが現実
どれだけ勝ち続けているチームでもいつかは負けてしまう
それも昨秋に関しては完璧な力負け
この事実を決して他人のせいや境遇のせいにするのではなく
実力の無さを認めて謙虚な姿勢を持ち
根本から人間性・フィジカル・テクニックを夏までに磨きあげることが
ライバル市立和歌山の牙城を崩すためには必須であり
可能性を生み出す唯一の術なのである
チームは私に言われるまでもなく昨秋の大会後から
夏の大会に照準を合わせて死に物狂いの練習をしていることだろう
個人的に思う市立和歌山との差はエースと4番
小園投手・松川捕手率いる市立和歌山と
中西投手・徳丸選手率いる智辯和歌山
この選手たちの成長がそのまま点差に反映されるだろう
もちろん他の選手もお互いにレベルアップし
箕島・智辯和歌山が凌ぎを削った時代のような
ハイレベルな和歌山大会をみるのを一野球ファンとしては楽しみにしている
そしてやはり母校には頑張ってもらいたい
夏にはもう二皮も三皮も向けて強くなった智辯和歌山に期待したい